小型で明るい使えるライト
今回紹介するのが、SUREFIRE SIDEKICK (シュアファイア サイドキック)、 充電式のコンパクトで大変明るいフラッシュライトです。
シュアファイアとは
SUREFIRE(シュアファイア)というメーカは、軍等が使用するプロ用ライトを製作しているアメリカのメーカーで、1969年にジョンマシューズ博士が、会社を設立しレーザー技術を開発し急成長した。
その後、銃器の照準器としてレーザーを使用したレーザーサイト(映画でよく見る、銃から赤いレーザーが出て相手に照準を合わせるあれ)を開発したが、会社では販売の許可が降りないためその技術を会社から買い取り、技術者を連れて会社を退社した。
そして、新たに「レーザープロダクツ社」という会社を設立した。
レーザープロダクツ社でレーザーサイトを製作しながら、強力な光を照射し相手の視力を奪い、敵を制圧するための「シュアファイア ウエポンライト」を開発した。
このウエポンライトにより、コンパクトで強力なライトメーカーとして地位を確立した。
会社を代表する商品となった「フラッシュライト」の名前を使用し「SUREFIRE LLC 」と社名を変更した。
シュアファイアは、このような歴史で生まれた、高性能で頑丈なフラッシュライトを製作しているメーカーです(価格もかなり高いですが)。
(正規代理店で購入すれば生涯保障付き←サイドキックは1年保証)
軍用のウエポンライトシリーズは主に銃に取り付けて使用するもので、概ね5〜10万円ほどで購入できますが、短時間ハイモードのみの設定など通常使用としての実用性は低いかもしれません。
フラッシュライトシリーズは、概ね2.5〜5万円ほどで購入でき、明るさを調整できるモード切り替えができるモデルも多数あり、実用性も高いです。
シュアファイアのフラッシュライトは、純正のSF123Aというリチウム電池(使い捨て)を使用するものが多いですが、最近は、純正の充電バッテリー、充電器も販売されたので通常使用するならそれを使用しても良いでしょう。
シュアファイア サイドキック
話は戻りますが、今回紹介するのはこの「サイドキック」
このライトはシュアファイアの中では異色で、USB充電式の内蔵バッテリー(交換不能)使用で、価格も5060円とシュアファイアとしては極端に安い。
その代わり生涯保証はなく1年保証となります。
スペックは、サイズが長さ6.35cm、ベゼル径1.47cm、重量34gと非常に軽量でコンパクトですが、明るさは、最大300ルーメンとサイズからは想像できないほど明るいです。
詳しいスペックは、自分が愛用しているお気に入りのミニマグライト(MINI MAGLITE 2CELL AAA LED)と比べてみましたので、後で記載しました。
(ミニマグライトの記事は一番最後にリンクあり)
シュアファイア サイドキックのディティールを見る
サイドキックは樹脂製のボディにスイッチボタンと、USB充電ポートがあるのみでその他の操作部分はありません。
リフレクターレンズが黄ばんで見えますが、やはり光も真っ白な光というより少し黄色が入った色調となります(それでも十分明るいですが)。
透明なレンズの写真も見たことがありますが、初期型は価格が3倍ほどしていた時期があったため、もしかすると大幅値引きのためコストダウンで素材が悪くなった可能性もあるかもしれません。
この商品は、シュアファイアの中でも生涯保証がないし、プロ用機材という考えではなく、価格を抑えて、気軽に日常の道具として使えるよう作られたのだと思います。
しかし、シュアファイアらしく頑丈そうで、デザインも安っぽくなくカッコいいと思います。
最大パワーで使用すると熱を持つため、ボデイの一部は金属パネルになっており放熱効果を狙っていると思われます。
付属品
パッケージの中には、リング付きの本体と、説明書、保証書、USB充電コード、小型フックが入っています。
他の方の記事にもありますが、フックや取り付けリングも焼き入れの頑丈な金属で出来ているらしく、過剰に強度がありそうです(実際フックをリングに通すのも硬くて大変でした)。
【ミニマグライトと比べてみよう】
それでは、ミニマグライト(MINI MAGLITE 2CELL AAA LED)とシュアファイア サイドキックを比べていきましょう。
ミニマグライトは、単4電池2本使用で、サイドキックは内蔵バッテリー(交換不能)で充電式となっています。
サイズ ミニマグライト:長さ13cm、ベゼル径1.7cm
シュアファイア:長さ6.35cm、ベゼル径1.47cm
ミニマグライトの重さは、電池込みで実測50g
シュアファイアの重さはリング付きで実測38g
ミニマグライトでも十分軽く、持っているのになんの苦もなかったが、シュアファイアは更に軽量となっているため、常に持ち歩いても全く気になりません。
登山やキャンプ等のアウトドアにもぴったりです。
明るさと使用時間は、ミニマグライト :100ルーメン(3時間45分)
シュアファイア:300ルーメン(1時間15分)、 60ルーメン(4時間)、 5ルーメン(45時間)となっており、使用目的に合わせたパワーと使用時間が選択できるので、シュアファイアの方が使い勝手は良いと思います。
照射距離は、ミニマグライトが99メートル、シュアファイアが66メートルとなっていますが、これは光の照射方法の違いもあり、マグライトは狭い範囲をスポット的に照らすため、遠くまで光が届くが視界は狭い。
シュアファイアサイドキックは、ワイドビームとなっており、広い範囲を明るく照らすため、照射距離はミニマグライトより短くなっているが視界は広い。(詳細は後ほど)
光の性状、明るさなどを比較
上からミニマグライト、シュアファイアサイドキック(LOモード)、サイドキック(MIDモード)、サイドキック(HIモード)の写真を並べた。
↑ミニマグライト 100ルーメン
↑シュアファイア サイドキック 5ルーメン
↑シュアファイア サイドキック 60ルーメン
↑シュアファイア サイドキック 300ルーメン
家の中を照らした結果だが、ミニマグライト はスポット的に照らすため、小さい中心光が明るく周りは暗い。
その代わり、サイドキックより遠距離まで光が届く。
光の色調は白い光で明るく感じます。
シュアファイアサイドドキックは、ワイドビームらしく広い範囲を明るく照らすため、ミニマグライトより広い景色がよく見えます。
サイドキックは近くを広範囲に照らすレンズなので、マグライトほど遠距離を照らすことはできません。
ミニマグライトと比べると色調は少し黄色がかっています。
LOモードでも写真のとおり近くは十分見えますので、バッテリー節約で手元の照明として長時間使用できるのは心強いです。
MIDモードは60ルーメンですが、周辺光はミニマグライトの周辺光より明るいため、この明るさでもミニマグライトより周りがよく見え、使いやすい。
HIモードは300ルーメンということで全体的にかなり明るく、広い範囲を十分視認できます。
(写真は家の中で近距離での照射のため視界は狭いですが、離れれば当然ながら更に視界は広くなります)
屋外でも使用してみましたが、やはりミニマグライトはスポット的な照射パターンのため、遠くまで光は届きますが周辺光は暗いため、シュアファイアサイドキックに比べると視界が狭いです。
サイドキックは、ワイドビームで照射距離はミニマグライトより短いといっても66mもあるため、周辺光も明るくかなり遠くまで照らすことができ、通常の照明としての使用であれば視界が広く明るい、サイドキックの方が使い勝手は良さそうです。(屋外の写真は景色が映ってしまうため写真の掲載はできません)
使用方法ですが、ミニマグライトはヘッド部分を捻ってライトオン、オフを行い、ワイドとスポットに調整できる感じになってはいますが、LEDになってからは、ワイドになる感じより、中心光が暗くなるだけで、あまりスポット調整は効きません。
シュアファイアサイドキックは、ボタンを押すとLOで点灯し、すぐにポンポンとボタンを押していけはMID、HIに切り替わります(設定で、最初からHIモードで点灯する様にも変更可能)。
点灯中にもう一度ボタンを押せば消灯する。
2つのフラッシュライトを比べましたが、軽量コンパクトで広い範囲を大光量で照らすことができ、パワーも切り替えることができるシュアファイアサイドキックは、気軽に充電できるし、通常使うライト(EDC)としては大変素晴らしい商品だと思いました。
しかし、いくらシュアファイアと言っても、交換不可能なバッテリーがいつまで持つかわかりませんし、保証も1年で樹脂ボディのライトは、どうしても使い捨て感があり、一生モノを持っているという物欲は満たされないかもしれません。(そのうち、シュアファイアの生涯保証付きフラッシュライトを購入しようと思っている)
一方、ミニマグライト は、電池交換(充電電池も使用可能)が可能ですので(バルブが切れてもLEDバルブを交換すれば)ほぼ一生使い続けることができ、頑丈なアルミボディといこうこともあり、良いものを持っているという物欲は満たされます。
どちらにしてもサイドキックは、このサイズと軽さからは考えられないほど驚異的に明るく、いつも携帯し気軽に使えるシュアファイアブランドの高性能フラッシュライトということは変わりありません。
価格もシュアファイアとしては安いため、おすすめできるフラッシュライトです。